仕事がつらくて休職を考えている方へ。
もうダメだと感じたらムリせず休職を考えましょう。
私は休職から退職までを2回経験しました。
この記事を読めば、休職から退職まで一通りの流れがわかります。
私の経験談を多く混ぜましたので、参考になれば幸いです。
休職の判断と体験談
結論、休職する判断基準を作っておくのが大切です。
症状が悪化してからでは回復に時間がかかります。
「まだ頑張れる」と思って行き過ぎないように、機械的にストップできる基準を作りましょう。
私なりの判断基準を紹介します。
- 職場に恐怖を覚える
- 勤務中に頭が真っ白になる
- 職場で涙が流れる
心身の不調は、人によって反応が違います。
強いストレスが掛かったときに、自分の体がどう反応するのかわからない方は、
「体調が優れない日がつづく場合に心療内科を受診する」という基準でいいと思います。
心身がまずい状態なのか専門医に客観的に判断してもらえますよ。
では、私が実際に休職したエピソードを2つ紹介します。
エピソード1:電話PTSD
新卒で学校の事務職をしていた時の話です。
業務用の電話機に対してPTSDを患いました。
心的外傷後ストレス障害(Post-Traumatic Stress Disorderの略)
トラウマをきっかけに心身の不調や苦痛が長期間つづく精神疾患のこと
新卒で入った初日から、電話を取れとのことでした。
恐る恐る取ったあと、なにもわからず相手から怒られることもしばしば。
しかもこの電話、1分ごとに掛かってくるほど多忙な状態でした。
もちろん、業務は電話だけではありません。
頭をフル回転させていきつく暇もない状態でした。
そこで週に2,3回は遭遇するクセ強な教員や、
モンスターペアレンツからのクレームがとにかくストレスでした。
1日に3回連続のクレームをきっかけに、1年半でギブアップ。
心療内科に電話したところで絶望。
初診は予約制で空きが1カ月先という状態でした。
病院を10個ほど当たってようやく1週間後に診てもらえるところを発見。
死にもの狂いで1週間を耐えて受診。
「うつ状態」という傷病名で診断書をもらい、休職しました。
- 職場に恐怖を覚える
- 職場でクレーム電話の後に号泣する
- クレーム電話の後に一日中頭が真っ白になる
- 胸がドキドキする
- 夜寝れない
- 夜中に吐く
- 胃がキリキリする
- 手先が震える
- 下痢がつづく
カスハラやストレスに強くなるような本を読んだりして対策もしました。
それでも、体が反応するためムリでした。
休職中、電話が恐ろしくなり、
家の固定電話やスマホの着信音を消音にしていました。
6年たった今でもスマホの着信音を聞くと、
胸がドキドキしたり、緊張で手先が震えたりします。
復職も考えましたが、ストレス源を排除できないためムリと判断しました。
1年半の休職期間でも体調は良くならず退職。
退職後、半年ほどでかろうじて体調は普通に戻りました。
おまけ:クレームの恐怖体験
この節は、私が受けたクレームの実体験を参考として短くまとめます。
苦手という方は読み飛ばしてください。
クレーム電話はひとこと目から怒鳴られるため回避できません。
私「はい。こちら○○部署の△△です。」
クレーム相手「おい!□□なんて聞いてねぇぞ!」
私「申し訳ありません、××ということですか?」
クレーム相手「だぁからぁ!~~だって言ってんだろ!!」
・・・(30分から1時間続きます)
- 「金払わねえぞ!」
- 「そっちがその気なら訴えてやるからな!」
- 「この会話は録音してますからね」
もはや脅迫ですが、電話に録音機能もなく、完全に泣き寝入りです。
私の頭には一字一句鮮明に記憶されてますが…
先輩や上司にバトンタッチすることもありますが、
あからさまに嫌味な態度を取られるようになります。
私はそれが嫌で、自分で対処しようと抱え込んで爆発しました。
最近ようやく国がカスハラ対策を始めました。
少しでも働きやすい社会になることを願っています。
エピソード2:叱責の連続
工場で現場職をしていた時の話です。
毎日叱責を受けるようになり、体に反応が出てしまいました。
- 叱責を受けた直後はふらっとして頭が真っ白になる
- 職場で涙が出る
- 夜に眠れず、嘔吐する
入社して1年ほどは問題なく勤務できていました。
しかし、2年目に入ってから状況が一変。
私は2人がかりで回す仕事を担当してたのですが、相方の同僚が大病のため休職。
2人前の仕事を1人で回すことになりました。
さらに、別工場から3人で回していた仕事が引っ越してきました。
人員補充は0人です。
上司からは私と他3人で都度協力して回すようにとの指示でした。
仕事の線引きがあいまいだったので、真面目な人ほど仕事を背負う構図に。
気づけば私が3人前の仕事の8割をこなしていました。
結果、休職の直前には4人前近くの業務量をこなしていました。
1秒を争う動きを午前と午後で数時間ぶっ通しです。
定時に帰れる仕事でしたが(残業は怒られます)、平日はヘロヘロで長時間の睡眠は必須。
土曜日は毎週熱を出していました。
ちなみに、他のメンバーは仕事中に談話していたり、
スマホをいじっていたり、
わざとゆっくり移動したりと目に付いていました。
各方面に相談しましたが、状況は改善されず…
そのうえ、上司からの態度も厳しいものになっていました。
2年目とあってか、新入社員向けの接待顔がはがれて、怒鳴るようになってきたのです。
仕事のミスではありませんでした。
周りの人の話によると、労災の対応や上の上司から叱責されてイライラしていたとのこと。
カンベンしてくれ。
休職のきっかけは、月曜から金曜まで連続で朝一番に怒鳴られたことです。
私は怒鳴られることに弱く、頭が真っ白になって手先が震えてしまいます。
機械を扱うため、指をなくす危険があり休職を決断。
心療内科へは「職場が怖くなっている、今すぐ休みたい」と伝え、
本来なら1カ月後の初診をその週末に入れてもらえました。
元々、体調も悪くなっていて、受診を考えていました。
初診の予約を入れていた時に事態が悪化したため、対応してもらえたのかなと思います。
「うつ状態」という傷病名で診断書をもらい、休職しました。
- 職場に恐怖を覚える
- 職場のトイレで号泣する
- 怒鳴られた日は一日中頭が真っ白になる
- 胸がドキドキする
- 夜寝れない
- 夜中に吐く
- 胃がキリキリする
- 手先が震える
- 下痢がつづく
復職は考えましたが、ストレス源を排除できないためムリと判断しました。
休職の連絡を上司へ伝えた際、「怒鳴られることぐらい聞き流せばいいじゃん」と言われました。
それができたら苦労しないんだよ…
他の部署への移動は難しいと人事から言われ、復職はムリと判断しました。
休職前に気を付けるべきこと
次の2つは特に重要だと考えています。
診療内科は早めに初診を済ませておく
心療内科は初診の予約が取りずらいです。
2つのエピソード内でも言いましたが、初診が1カ月後になることもザラです。
困った状態になってからでは、何件も電話する元気もありません。
- 仕事を休むほどではないけれど体調が悪い所がある
- 人生をささげるほど仕事がきついと感じている
- 休みの日が足りていないと感じている
また、会社員なら平日は定時で上がれても診療時間に間に合わないこともあります。
私は2回とも土曜に受診して診断書をもらい、月曜から休んでいました。
休職に踏み切るかもしれないと思ったなら、
毎週土曜日に予約を入れていればと私は反省しています。
働き方の相性はどうにもならない
自分が今の働き方を維持できるのかを考えてください。
「石の上にも3年」みたいな一般論を信じて根性を見せるべきなのか、
自分の体が今の働き方に向いているのかは分けて考えるべきです。
向いていないことを頑張って体を壊すことに、一般論や会社の人は責任を取ってくれません。
私は会社員を1年半やって1年半休職することを2回繰り返しています。
いずれも、終身雇用や「石の上にも3年」のような言葉を信じた結果です。
相性の問題だと思ったら、ムリをしないことが大切です。
私は会社員(特に週5日の正社員)は向いていないと感じています。
怒られることに体が反応してしまい、ろくに仕事ができなくなっていまいます。
叱責は会社員では避けられないことです。
今は他の働き方を模索しています。
- 個人事業主(ブログなど)
- 投資家
- 派遣社員やアルバイト(週3日で負荷を落とす)
週5日勤務を脱出する方法は次の記事でくわしく解説しています。
気になる方はあわせてご覧ください。
休職中に考えること

大きく分けて3つあると考えています。
とにかく休む
とにかく休みましょう。
私と同じ「うつ状態」と診断された場合、3カ月とかで治るものではありません。
私は1年半の休職期間でも治りませんでした。
1カ月はとにかく休む。
お金やキャリアのことはその後でいい。
これくらいの気持ちでやっと少し回復できます。
多少回復したからといってすぐ復職するのはおすすめしません。
私のように、次の職場でぶり返すことになります。
自分で判断せず、お医者さんとよく相談するのが大切です。
お金の工面
1カ月は休んでから考えるようにしてください。
会社員なら傷病手当が出る
会社員であれば、健康保険の傷病手当金制度が活用できます。
被保険者が病気やケガのために会社を休み、
事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給される給付金のこと
大雑把なイメージとして最大1年半の期間、給料の2/3が支払われる制度です。
病院で何かしらの診断書をもらって休職する場合は、大体利用できますよ。
人によって加入している健康保険は違います。
詳細は「 [加入している健康保険名] + 傷病手当金 」で検索してみてください。
長期間仕事を休業する場合、人事から説明や書類を渡されます。
人事から自宅に申請書類が郵送される
↓
申請書類を健康保険あるいは職場に郵送する
同じ病気では傷病手当金は何度も申請できません。
ただし、保険組合の種類が異なれば傷病手当金はもらえます。
傷病名「うつ状態」
1回目:私立学校の教職員として共済組合から1年半受給
2回目:中小企業の会社員として協会けんぽから1年半受給
私は今後「うつ状態」としては傷病手当は申請できません。
会社員としては厳しいので、他の生き方を模索している記事も書いています。
あわせてご覧ください。
普段から貯金をしておこう
最低でも半年の生活費分を貯金しておきましょう。
※貯金がない方でも傷病手当金があるため、最悪1年半は生活できます。
貯金があれば、休む期間を伸ばせて可能性が広がりますよ。
復職できないことも考えておくべきです。
[復職が難しい理由]
・休職の原因は取り除かれないことがある
・復職後は腫物扱いされ、働きづらくなる
・うつ状態などは1年半では治らないことがある
貯金が半年以上あれば、仕事を休む期間は休職期間の1年半とあわせて2年以上になります。
選択肢が増えることで、心が安定します。
Youtubeやブログなんかは収益化に半年以上はかかるといわれています。
2年あればなんとかなりそうですよね。
私は資産2000万円あって、月7万円で生活しています。
単純計算で向こう20年以上は安泰です。
貯金はあるに越したことはないです。
いざ休職するときのために、普段から貯金しておきましょう。
節約のやり方を解説した記事もあります。あわせてご覧ください。
キャリアをどうするか
休職して気になるのが今後のキャリア。
結論、私は病気を治しきることを優先してほしいと思います。
急いで復職や再就職をすると、同じ病気をぶり返すからです。
私は「うつ状態」をぶり返して2回も1年半の休職を経験しました。
何度も休職してしまうと会社員のキャリアは厳しくなるだけです。
まずは病気を治すことを念頭に置いてください。
その上で、休職の原因を整理しましょう。
休職の原因を整理
復職できるのか、別の仕事を探すのかを決めるためにも、休職の原因を整理しましょう。
- どの部署でも教員や保護者からの電話は来る
- 新人なのに自分だけ電話を取らない訳にはいかない
- 電話の音を聞くだけで頭が真っ白になる状態だった
復職する際、人事に相談すれば職場環境を改善してもらえることがあります。
私は2社経験しましたが、対応してもらえない会社もあります。
原因の解消が難しいのであれば復職はあきらめて転職する。
転職先は、休職の原因を回避できる仕事を選ぶ。
休職の原因を整理することで、自分に適正のない生の情報がわかります。
今より自分にあった仕事を見つけやすくなりますよ。
ツライ作業ですが、頑張って整理してみましょう。
退職後に考えること

休職期間満期を迎えると、自然退職となります。
私の場合、誰かと連絡することもなく、
人事課から退職者向けの書類一式が郵送されてきました。
(以外と冷たい対応だったのかもしれません。)
退職後、無職になる場合は次の2つを考えておくべきでしょう。
失業手当等の申請
退職後にやっておくべき申請は3つあります。
どれも退職後すぐに申請しないといけませんのでご注意を。
細かい部分は省いて、大雑把にイメージが掴めるよう説明していきます。
失業手当の申請
失業者が、安定した生活を送りつつ、1 日も早く再就職できるよう求職活動を支援するための給付
雇用保険に1年以上加入していて、求職の意思があればもらえます。
金額は人によりますが、イメージとして給料の半分~2/3くらい。
ほとんどの人は3カ月間もらえます。
ムリに就職する必要はなく、
月2回、ハローワークへの相談や講座の受講でももらえますよ。
退職後に会社から届く書類(離職票など)を全部持って、
お近くのハローワーク窓口へ向かいましょう。
国民健康保険の申請
会社員から無職になると、国民健康保険への加入が必須です。
退職後14日以内に市役所へ手続きが必要です。
市役所は土日空いていませんので、実質10日以内と考えてください。
退職後に会社から届く書類(離職票など)全部と、
マイナンバーカード等を持って市役所へ行きましょう。
あとは窓口の方の指示に従って手続きするだけです。
国民年金の申請
会社員から無職になると、国民年金への加入が必須です。
市役所または年金事務所で手続きできます。
前述の国民健康保険と一緒に市役所で申請するといいでしょう。
退職後に会社から届く書類(年金手帳など)全部と、
マイナンバーカード等を持って市役所へ行きましょう。
あとは窓口の方の指示に従って手続きするだけです。
生活費の変化
会社員から無職になると生活費に変化があります。
どれも会社員の時は給料から天引きされていたもの。
無職になると、会社員時代の生活費に3つの費用が上乗せされるイメージです。
国民健康保険
無職であれば加入必須の健康保険です。
前年の収入や地域によって金額が変わります。
無職で年収0という場合、私は5万円前後に落ち着きました。
私の場合、無職1年目は前年の収入がカウントされ15万円ほど徴収されました。
確定申告の後、還付という形で10万円が帰ってきました。
1年間(1月1日~12月31日)のすべての所得と所得税を計算し、国へ精算する手続きのこと
無職になったら、確定申告をしましょう。
手続きは難しくありません。
「e-tax」と調べて手続きしましょう。
期間は2月中旬~3月中旬です。
無駄に多く払った税金が帰ってきますよ。
国民年金
無職であれば加入必須の年金制度です。
金額は毎年変わります。
2026年では月額 17,920円。
年額で215,040円です。
これがとにかく重たい出費です。
退職を考える場合は覚悟してください。
所得が低い場合、免除の制度もあります。
全額免除を続けて定年を迎えても、満額支払いでもらえる金額の半分はもらえます。
ご自身のライフプランにあわせてご判断ください。
住民税
無職1年目だけ高いので注意。
金額は前年の所得や地域によって変わります。
会社員なら「給与所得等に係る市民税・県民税~通知書」という紙でわかります。
紙がない方は給与明細の住民税の金額を12倍した額になります。
ただし、無職2年目になると安くなります。
基本的に前年の所得が0円なら住民税は0円です。
実家暮らしだと親が世帯主扱いとなり、親の収入があれば住民税は発生します。
それでも、均等割という固定税額で年に数千円程度です。
まとめ:まずは病気を治そう
この記事では私の休職した例を2つ紹介しました。
休職の判断や体の状態など、参考になればと思います。
大事にしていただきたいのは、病気をしっかり治すこと。
私のように同じ病気をぶり返して何度も休職や退職をすると、
会社員としては厳しくなります。
休職中や退職後のお金事情もイメージしやすくまとめたつもりです。
とっかかりとして参考にしてください。
もし休職の原因で会社員そのものに適性がないと感じたなら、
会社員を脱出する考え方をまとめた記事もあります。
あわせてご覧ください。
それでは、今日もムリせず仕事を頑張っていきましょう!


